
悩みや問題を抱える人を応援するために今も学び続けています。
坂井 裕紀さん/武蔵野学院大学 教授
技術を人間の側から捉え、情報をあるべき社会構築に活かすというスタンスで、教育・研究を行う学科です。
人間情報科学とは、コンピュータ科学のみを指すものではありません。人が人やモノと関わる際に生まれる接面(インターフェース)を行き来するものを情報として捉え、それが生まれるプロセスの分析からそれを作り出すシステムのデザインまでを科学的に理解し学ぶのが人間情報科学科です。人と人との情報伝達方法、媒体となる道具、コミュニケーションの中で生まれる心理変化など、さまざまな面から情報にアプローチし、研究を展開しています。
情報は人間にどのような影響を与え、人間は情報をどのように利用するのか、また、デジタルメディア等により人間は情報をどのように表現するのかについて探究します。人と人、人とモノをつなぐ情報の働きとその応用・展開について、理論と実践を通じて幅広く学ぶことができます。
人間が環境から情報を獲得する感覚・知覚のプロセス、脳をはじめとする神経系を通じて情報を処理し、また再帰的に利用する学習・認知・記憶のプロセス、身体を用いて環境に働きかける行為・行動のプロセスについて実証的に探究します。認知心理学、日常記憶心理学、生態心理学、劇場認知科学、生体情報工学などを専門とする教員が指導にあたります。
周辺環境と人間、道具と人間の接面(インターフェース)で生じる問題について学融合的に研究し、全ての人間にとって質の高い生活を支援するための情報制御やシステム、デザイン技術を追究していきます。福祉工学、加齢人間工学、生活人間工学などを専門とする教員達のもと、幅広い研究を進めることができます。
日常生活や人の成長過程における情報との関わりやその利用についての問題を中心に、教えることや学ぶことのプロセスについて探究したり、新しい技術の活用によって新たな学びを創出したりといった様々なアプローチから教育を改善・改革することに取り組んでいます。多様で複雑な社会において教育の質をより良くしていくことを追求するための理論、研究方法などを学際的に学ぶことができます。
言語情報や、言語以外の表情やジェスチャーなどの非言語(ノンバーバル)情報を利用して、人間がどのように社会や環境と関わりをもち、他者とコミュニケーションを行うかについて研究します。心理言語学、教育・メディアコミュニケーション研究、教育情報コミュニケーション技術などを専門とする教員が学びのサポートを行います。