BBSへの投稿などアウトプットする場が深い学びにつながりました。

加藤 多津子 さん
加藤 多津子 さん
2017年入学/2021年3月卒業 αコース 人間科学部人間情報科学科
京都府出身。長年、学生や社会人の方にパソコン関連の講師として教える仕事に従事。現在は講師以外に、就職支援にも携わる。

Q. eスクールを選んだ動機はなんですか?
仕事において、もどかしさを感じていました。例えば語彙が少ない、説明力に欠けるというようなことです。また、仕事だけではなく、子育てやボランティアを通して、人に伝える、伝わるにはどうすればいいか、どのような手法があるかということについて興味がありました。そして、「今」という時代について体系的に幅広く学びたいという思いがあり大学進学を考えていました。しかし、家庭や仕事もあり通学は難しく、当時通信というと書物を読んで学ぶというイメージが強かったため、あきらめるしかないと思っていた矢先に、あるセミナーでeスクールの卒業生と出会う機会がありました。その方はとても生き生きとされていて、お話を伺っている中でeスクールを卒業したと聞き、初めて早稲田大学のeスクールの存在を知りました。資料を取り寄せ、吟味した結果、オンデマンドで授業を何度も視聴ができることから、これなら私でも継続できるかも知れないと思い、出願しました。

Q. eスクールの魅力は何ですか?
ひとつめは、BBSへの投稿やレポートの作成が課されることです。人はやはりインプットだけではなかなか定着できないので、自分の頭の中の考えを整理し、アウトプットする場がある、そのような場があるということが深い学びにつながったと感じています。次に、学際的な学びが実現できることです。これにより、自分の持っているアンテナの高さや幅がずいぶん広がったと思います。授業においては、著名な先生方から最新の知を学ぶことができました。ありがたい時間であったと常々感じています。そして、どの科目においても、先生方が実践的な事例と絡めてお話してくださることで理解が深まりました。コロナ禍によって私の仕事もオンラインでの授業となりましたが、以前に履修した「インストラクショナルデザイン」や「生涯学習と成人教育学」の科目で取り組んだ課題を活用して、焦ることなく対応できました。当初はオンデマンドでの学びのため、孤立した孤独な学びかと少し不安もありましたが、入学時に開催された懇親会に参加したことにより、同期の皆様とつながることができました。仲間とのつながりもeスクールの魅力だと思います。日々励ましあい、夏休みや春休みといった長期休暇に実際にお会いして情報を交換していました。こうして、仲間とつながったことで学修のモチベーションが保てました。

Q. 学修スケジュールはどのように立てていましたか?


概ね曜日ごとに視聴する科目を決めていました。レポートや、ミニッツペーパーを提出するような科目は、週の前半に取り組み、BBSへの投稿は視聴後できるだけすぐに取り組みました。一気に書けるときもありますが、難しい場合はポイントや思ったことを書き留めておき、後日加筆を行い提出していました。学修の時間帯ですが、仕事のある日は帰宅後1科目を行っておりました。仕事のない日は日中に学んでいました。そして1週間に1日予備日を設けました。予備日を設けたことで調整が行え、次の授業の準備や仕事の準備を行うなどして過ごしました。そのほか、私の所属したゼミでは、ひと月半に1度ほど所沢キャンパスに出向き、指導を受けていました。そして、通学のゼミ生と合同の合宿にも参加することができ、貴重な時間を過ごすことができました。(現在はZoomで実施)
私の場合は、働き方に融通性があったため、このような学修スケジュールを継続できたのだとも思っております。

Q. eスクールでの学びはいかがでしたか?
eスクールに入学後自分に対して「なぜ」という問いを投げかけるようになりました。これは授業において俯瞰的な視点をもって物事をとらえられるようにと指導いただいた成果かと思います。当たり前だと思っていることは決して当たり前ではなくて、多角的な視点を持ってとらえることによって新しい気づきが得られるということを学びました。そして、BBSへの数多くの投稿、レポート作成を行う過程で、徐々にではありますが語彙も増え、説明力もアップすることができたと思っております。そのおかげで、大学や短大の非常勤講師として登壇する機会を頂戴するなど、仕事の場も広がりました。これらはeスクールでの学びを通して得られた結果だと思っております。